初めての文楽を。 初心者でも見やすいものを、ということで『伊達娘恋緋鹿子』という「八百屋お七」のものがたり。実際にあったという好きな人のために町で放火をおこすという、江戸時代の町娘のお話。
悲しいストーリーが、文楽の美しい演出で心に響きました。
そして文楽の世界を「学べる」鑑賞教室もあって、一気に文楽の世界に引き込まれた感じです。鑑賞教室は人形を操る3名(頭(首)と人形の右手を操る人、人形の左手と小道具を操る人、そして人形の両足を操る人の3名)が「3人遣い」として人形を演出している。 そして舞台の右側に三味線弾きと、大夫という台詞というか台本を読む人とが一緒になり、文楽の舞台を作り上げている。 三人遣いの人形操作は世界的にも珍しく、文楽は日本の重要無形文化財に指定されているだけでなく、ユネスコの無形文化遺産としても登録されているそうです。
鑑賞教室は漫才でも見るかのような楽しいテンポでの説明で、勉強になっただけでなく、たくさん笑顔になれたひと時でした。 文楽の初めてがこういうものであると、正直ちょっと敷居が高い伝統芸能を楽しめる人がもっと増えるように思いました。
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