ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した作品。 でも、ちょっとがっかりな映画だったかな。テーマの割に、あっさりとした展開で、ある意味サプライズではありましたが。
中国と台湾に分断されてしまった歴史に翻弄された元夫婦と、現在の家族のお話。 中国は台湾を国と認めていなかったため、中国と台湾に引き裂かれた家族も会うことができなかったが、時代を経て、帰郷団という形で台湾で暮らしていた中国人が中国本土の地を再び踏むことが許されるようになった。その機会に再会する元夫婦。元夫のほうは台湾で新しい妻と家族を(でも、妻とは死別)、元妻のほうは中国の上海で新しい夫と家族を持っている。映画では、元夫が元妻とその家族を訪ねるという設定。 元妻の上海の家族は複雑な思いで元夫を迎えるわけだけど、元妻の上海での夫は温かく元夫をもてなす。そういう中で、元夫が元妻に一緒に台湾で暮らそうと言いだし、元妻は即断でその申し出を承諾してしまう。
この映画の設定には、いろいろな疑問があると思うけど、この元妻の承諾が私には最大の謎だった。今の家族、特に夫への思いはないのだろうか。特に彼女の長男は元夫との子供なのに、夫は本当の家族としてこの長男も育ててくれていたわけだし。 そしてその夫も、妻の台湾行きを了承して、離婚の手続きまでしてくれる。 戦後の混乱の中での結婚だったため証明書がなく、一度結婚の手続きをして、離婚するという、この辺りは時代を感じさせられたが、他はなんかピンとこない感じだったかも。
『再会の食卓』:http://shokutaku.gaga.ne.jp/
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